出演者

写真家:マーティン・パー 1952年イギリスのサリー州エプソム生まれ。最も影響力を持つ現代写真家の1人。そのユニークな視点は、中流階級の暮らしの中にある、ありふれていながらもグロテスクな側面や、人間の消費の世界を露わにしている。写真という媒体が鏡として用いられるその作品には、皮肉かつ愛情を込めたテーマが反映されている。1994年から写真家グループであるマグナム・フォトの正会員。

写真家:ジョエル・スタンフェルド 1944年ニューヨーク生まれ。写真集「American Prospects」(1978)の発表以来、最も重要なカラー写真アーティストの1人とされている。これまでに2度のグッゲンハイム・フェローシップやローマ賞など、数多く受賞。写真集「Walking the High Line」「Treading on Kings」「American Prospects」(改訂版)「Sweet Earth: Experimental Utopias in America」「When it Changed」「Oxbow Archive」「iDubai」がシュタイデル社から出版されている。

写真家:ロバート・フランク 1924年スイスのチューリッヒ生まれ。1947年に渡米。1958年に出版された写真集「The Americans」は、写真集の美学を革新する先駆的な作品となった。その他にも、「Black White and Things」や「The Lines of My Hand」などの写真集を発表するほか、アルフレッド・レスリーと共同で監督した短編「Pull My Daisy」 (1959)など、複数の映画も制作。その作品は世界中の美術館で展示されている。現在、ニューヨークとノバスコシアに在住。すべての写真と映像作品をシュタイデル社から出版するThe Robert Frank Projectが進行中である。

現代美術家:エド・ルシェ 1937年ネブラスカ州オマハ生まれ。ロサンゼルスのカリフォルニア芸術大学(前・シュイナード美術大学)で学ぶ。これまでに世界的な現代美術展ドクメンタに4回参加している。彼の作品は世界中で発表され、数多くの主要な美術館やコレクションでも展示されている。現在、ロサンゼルス在住。「Then & Now」、「Ed Ruscha, Photographer」、そしてジャック・ケルアックの「路上」を原作にしたアーティストブック「On the Road」がシュタイデル社から出版されている。

ファッションデザイナー:カール・ラガーフェルド ドイツ生まれ。シャネル、フェンディのファッションデザイナー、スタイリスト、出版者、書店経営者。1993年にレイモンド・ローウィ財団のラッキー・ストライク・デザイナー・アワードを、そして1996年にはKulturpreis der Deutschen Gesellschaft fur Photographieを受賞。1994年以降、シュタイデル社から写真集を出版している。

写真家:ハーリド・ビン・ハマド・ビン・アル=サーニ 1980年カタールのドーハ生まれ。写真を「字幕の要らない言葉」と表現し、自国をありのままに語る言葉としての写真の創出を目標とする。カタール大学で経済学を学んだ後、カタール砂漠の美に注目。写真集「Here Is My Secret」がシュタイデル社から出版されている。

作家:ギュンター・グラス 1927年ポーランドのダンツィヒ生まれ。小説「ブリキの太鼓」で一躍有名に。多数の小説(「犬の年」、「ひらめ」、「女ねずみ」など)のほか、詩、戯曲、随筆、自伝的作品(『玉ねぎの皮をむきながら』など)も執筆。またビジュアルアートでも、描画、版画、彫刻を発表している。 1999年のノーベル文学賞をはじめ、数々の賞を受賞している。

写真家:ロバート・アダムス 1937年ニュージャージー州オレンジ生まれ。1973年に開催された伝説的な展覧会、「ニュー・トポグラフィックス」への参加で有名に。作品はヨーロッパや米国で何度も発表されているほか、「The New West」、「What We Bought」、「Our Lives and Our Children」、「Turning Back」などの写真集は30冊を上回る。これまでに、マッカーサー・フェロー賞、ドイツ・ボーズ写真賞、Spectrum International Prize for Photographyなど、数々の賞を受賞。

写真家:ジェフ・ウォール 1946年生まれ。生まれ故郷であるバンクーバーに在住し、ブリティッシュコロンビア大学で美術史の教鞭をとっている。ドクメンタで4回にわたって発表された作品で瞬く間に世界中にその名を知られることとなった。 2002年にハッセルブラッド国際写真賞を受賞。その作品のカタログは、2005年にシュタイデル社から出版されている。日本では1997年に水戸芸術館で個展が開催された。

美術作家:ジューン・リーフ 1929年シカゴ生まれ。同地のNew Bauhaus Institute of Designで学び、1954年にルーズベルト大学で美術を修了。1948年の初の個展以来、国際的に作品を発表している。夫のロバート・フランクとともに、ニューヨークとカナダのノバスコシアに在住。